李藝 最初の朝鮮通信使
日本と韓国の歴史に埋もれていた一人の外交官・李藝(りげい)。600年の時を経て、その人生が明かされる。
今から約600年前、朝鮮半島から命がけの航海で、43年間に40数回も来日した外交官・李藝。地方の小役人だった李藝は、世宗(セジョン)大王の信頼厚い外交官となり、室町幕府・足利将軍に謁見するまで京都まで出向いた。しかし彼には、8歳の頃母を倭寇に拉致されるという悲しい過去があった。少年の心に強く芽生えたであろう憎しみの情を、どのように友愛の情に変えて日朝の友好に人生をかけたのか?
韓国人俳優ユン・テヨンが、かすかに残された李藝の軌跡をたどり、釜山から京都までを旅する。新しい世代の若者たちは、日韓の歴史問題をどう乗り越えていくのか――?今だからこそ挑む、渾身のドキュメンタリー。